サタンリターン(土星回帰)にみる人生の構造のシフトチェンジ

しょうごです。

 

土星回帰について。

いわゆる、サタンリターンです。

 

あなたのホロスコープにおいて、土星が出生時の位置から一周して戻ってくる時期です。

占星学において、最も重要なサイクルの一つとされています。

 

(サタンリターンのシンプルなイメージ)

 

周期は約29.5年

誰しもが28〜30歳(1回目)、58〜60歳(2回目)で経験するトランジットのサイクルです。

※逆行などがあるので、正確な時期は計算ソフトで算出します。

 

 

土星はStructure(構造)を象徴する天体です。

その土星が出生時の位置に再帰してくる時、

今まで培ってきた人生の構造を見直し、建て直し、新たなレベルや方向へシフトすることが示唆されます。

 

1回目(29歳前後)は、これからの長期的な発展のための人生の見直し、仕事や人間関係におけるレベルや方向の変化

2回目(59歳前後)は、今までの人生を振り返り、「残りの人生を自分は本心からどうしたいのか?」と問いかける時期かもしれません。

いずれにしても、新たな人生のチャプターと言えるでしょう。

 

仕事において現れるのか、家庭や人間関係において現れるのかは人それぞれです。

(僕は昨年1回目のサタンリターンを迎え、会社を辞めて、この道に進み、激動でした。僕の場合、その他の重要なソーラーアーク、トランジットが重なっていたのでサタンリターンだけでは語れないですが、人生で2回しか起こらない土星のサイクルと考えると、僕の変化のきっかけのベースになったのは間違いないです)

 

サタンリターン時には、建て直しのため、一時的に不安定になり得ますが、それは長期的な新たな発展の構築のために必要なことです。

(土星は試練を与えられてからの長期的な成熟という意味合いが強いです。試練を与えられてそれが契機となって、野心や目的意識が芽生えるイメージです)

 

・精神的試練を与える教師

・野心の強化

・地に足のついた現実的な目的意識

・長期的な成熟

どれも土星の象徴イメージです。

 

一度壊されて、そこでうろたえて終わってしまうのか、それを未来の長期的な発展の契機とするのか、あなたはどちらでしょうか。

 

 

では、例を出します。

個人的に、サタンリターンで印象的なのが、シンガーソングライターの宇多田ヒカルです。

(なぜ彼女かという個人的にここ数年の宇多田ヒカルの曲が素晴らしいと思うから!好きだから!)

 

彼女なんかは一般的に生まれつき成功に恵まれた人とかって思われがちですが、彼女は彼女で“痛み”があり浮き沈みがあるのです。

(人生が一時的に沈むことは避けられません。この宇宙の意図は僕ら一人一人の”視野の拡大”なので、むしろ痛みは発展のために必須です。そうでなければ人生は怠惰な灰色のものとなるでしょう)

 

 

宇多田ヒカルといえば1990年代後半に10代にして音楽という才能で世に知れ渡りましたが、

2011年以降、「人間活動」と言って音楽活動を休止し、単身でイギリスに渡っています。

(有名人だと海外の方が自分をゆっくりと見つめられますよね)

 

先日『プロフェッショナル 仕事の流儀』というテレビ番組で語られていましたが、

ちょうど彼女がイギリスに移り住んでゆっくりしていた頃、

彼女にとって大きな衝撃となる知らせが飛んできます。

 

2013年8月22日、母親(歌手の藤圭子)が亡くなったのです。

自死でした。

 

自分と同じ歌手であった母親が自死したことは、宇多田ヒカルにとって計り知れない心的影響であったと思います。

 

僕はこの番組を見ながら、彼女のトランジット(時期表示)を確認していたのですが、

宇多田ヒカルの1回目のサタンリターンは、この母の死に重なる2012年11月〜2013年8月頃に起きていました。(逆行のため、接近→通過→再接近→離反というかたち)

※おそらくこれだけ大きな出来事なので、土星回帰だけでなく、その他に重要な時期表示も重なっていると考えられます(出生時刻不明のため、調べてません)。

 

 

宇多田ヒカルは母の死後しばらくして、2015年からスタジオに戻り、また本格的に音楽制作をやり始めています。

 

復帰後はじめてのアルバムである『Fantome』(2016年リリース)は、フランス語で「幻」「気配」という意味で、輪廻の視点から名付けたそうです。

お母さんに捧げる作品とされています。

 

私という存在は母から始まったんだから、彼女の存在を”気配”として感じるのであればそれでいい。そんな想いで名付けました。

『Fantome』インタビューより

 

簡単に言えることではないですが、

このお母さんの死がその後の宇多田ヒカルの音楽の深みと人に与える影響力(歌声による魂の癒し、救済かもしれない)を格段に上げたのだと思います。

 

彼女の曲は、活動休止以前と、母の死以後とでは明らかに違います。もともと音楽の才能が与えられてたわけですが、今はより深みを増しています。何というか人の死という影の部分にも訴えかける、そこに光を射す曲を創っていると思うのです。

そして、これからも彼女の歌声は多くの人の魂を癒すものになるんじゃないでしょうか。

 

以下、『Fantome』より

 

 

ホロスコープの象徴は、相対的なものです。

その人その人に人生のドラマがあります。

 

そして、痛みによって、何が自分が望んでいるのかが明らかになります。

陰と陽ですよね。

 

例えば土星は従来「凶星」と言われてきましたが、それは物事の一側面しか見ておらず、

現代の心理占星術では、「成長のための緊張」と捉えます。

発展のための”緊張”と見るのです。

 

 

誰しもが宇多田ヒカルのようにドラマチックな土星回帰を体験するわけではないですが、

自分の土星回帰を振り返って見る、もしくは、

そこに向けて自分の道を歩み始める、

ということをしてみてはどうでしょうか。

 

 

そんな感じです!

 

 

※念のためにですが、土星回帰したからといって、身内が亡くなるとかそういったことではありません。僕の場合は、仕事面に大きく影響がありました。人によっては結婚、離婚などの場合もあります。心境だけの変化かもしれません。(どの側面に影響があるかは、ハウスを見たりします)

ただいずれにしても、ホロスコープ上の重要なサイクルであることは確かです。